私達は水道衛生設備の職人です。
一般家庭の水廻りの工事を中心に行っています。
大規模施設やプラント工場などの工事は行なっていません。また店舗や事業者、賃貸物件、コンビニ、ファーストフード、ファミリーレストランの工事も行っていません。
また、電話だけでの金額問合わせのお客様には『現場を見てみないとお答えできない』と答えています。それでも『大体で構わないからいくら?』『普通は いくらぐらいかかるの?』の問いがあると、『あのですね、医者がね、電話口で普通の腹痛なら・・・と薬を大体で処方しますか?見て原因を特定しないと判らないですよ』と説いています。自分なりの誠意ある回答のつもりなのですが理解してもらえていないのでしょうね。残念ですが、それらの系統の人達とは100%御縁が出来ていません。
私達職人はそのご家庭の大工事でも小工事でもパッキン交換でも一度工事すると責任が生じます。その責任は重大です。
過去、創業当時の事ですが私はお客様の税込3,000円という限られた予算の中で時間をかけ修理した事がありました。正直自分を褒めたくなるくらい頑張りました。しかし、4日後にまた漏れ出したと連絡を受け急いで伺った所、修理した箇所からの水漏れではなく近くではありましたが全く別のとこからでした。説明しましたが理解してもらえず挙句の果てに3,000円も払ったのに…と言われ、お客さんも私もお互い嫌な気分で終わった出来事がありました。たずさわる職人としての責任の重さを痛感させられ、この教訓は今でも役に立っております。
私達はそのお宅を実際に検証してトラブルの原因を追求・特定し、更には将来起こりうる予測可能性のトラブルをお客様にお伝えた上で工事範囲の提案と見積金額を出しています。もちろんその場だけの応急修理にするか、少し先まで考えてしっかりとした修繕工事にするかはお客様の判断になり、その通り工事を行っています。
今では、数年前に修理したお客様から『あんたの言ってたとおりに漏れて来たよ。今回はしっかりと頼むわ』と電話を頂く事が増えて来ています。ありがたいことです。
これからも職人としてのあたり前をあたり前にやり続けて行きます。